古典園芸植物たち2
染色体地図というものは、遺伝学の本には必ず登場するショウジョウバエで最初につくられたが、その後にも動物では例がない。
植物ではトウモロコシ、オオムギ、イネでつくりあげられたが、コムギではまだできていない。
コムギは染色体地図は一二対もあるので、まだその全部がわからないといった状態である。
ペンタキープがつかえる花卉類ではアサガオ以外には、染色体地図はない。
アサガオだけでできたわけは、萩原博士の努力の結果でもあるが、それをつくるのに用いる適当な遺伝子が、江戸時代に発見され、困難であるにもかかわらず、よく保存されてきたからである。
萩原博士のアサガオの染色体地図をみると、八重咲きとなる「牡丹」の遺伝子は第W染色体の上にあって、劣性のマーカー・ジーン(標識遺伝子)となっている。